最近頻発する、東日本大震災の余震の影響で、壁際の加工された地瓦が脱落してしまっている箇所の修繕工事を行います。
まず、こちらの棟と呼ばれる箇所の端部役物が地震の際に破損した様子です。
なぜ、この端部役物が破損しているかというと、棟全体が左右に大きく揺れた際に、その歪が両端に集中し、その衝撃に耐えられなく破損したものと推測しています。
こちらは平と呼ばれる箇所の地瓦のズレです。
これも地震の影響で、広範囲にこのズレが確認できました。
ここまで大きくズレた要因のひとつに、地瓦が緊結されていなかったことが挙げられます。
では、最初に棟の解体作業から進めていきます。
既存の棟瓦を土台から剥がし、その作業の跡は土台を撤去していきます。
次に、平の解体に着手していきます。
地瓦を一度解体し、水糸を張りながら垂直に改めて地瓦を葺いていきます。
地瓦を葺き戻す過程で、必ず全ての地瓦をステンレス製釘で野地板に緊結していきます。
この工程を踏むことで、耐震・耐風性能を平に持たせることが可能となります。
最後に棟の復旧作業に移っていきます。
まず、棟中心部に耐震金具を等間隔に設置していきます。
そしてその需要部に棟垂木と呼ばれる部材を耐震金具と緊結していきます。
そのご、上記箇所に南蛮漆喰にて棟土台を作成し、棟瓦を被せていきます。
棟瓦に止水パッキン付きステンレスビスにて棟垂木に緊結して、耐震耐風仕様の棟が完成しました。
以上で全ての復旧作業が完了しました。
近年、自然災害の激甚化が危惧されてきています。
屋根の被害数も増加の傾向にあり、被害規模も比例するように大きくなってきています。
皆様も、被害を最小限にとどめるための屋根メンテナンスをしてみてはいかがでしょうか?
わたくしたち、「やねうち」では全種屋根の調査・見積を無料で承っております。
どんな些細なことでもどうかお気軽にご連絡下さい♪