大田原市にて現在は製造中止になっているセキスイかわらUの屋根の補修工事のご依頼頂きました。
まず、セキスイかわらUについてご紹介いたします。
1970年~2007年に渡って販売されてきた、まさにセキスイというブランド力と、軽くて強いと謳われ、カバー工法が可能というメンテナンス性の特徴から、全国50万棟もの住宅に37年間販売され続けると共に、頭を抱える問題を出してきた屋根材でもあります。
・ 1970年 |
アスベスト含む屋根材、セキスイかわらU販売 |
・ 1990年 8月 |
ノンアスベストのセキスイかわらU再販売(一部岡山工場でアスベスト屋根材の製造続く) |
・1990年 以降 |
ノンアスベストのセキスイかわらUの割れで トラブル・クレーム |
・2007年 |
販売終了 |
2007年に販売中止、現在アフターメンテナンスのみの取り扱いを行っているようですが、未だにセキスイかわらUによって悩みを抱えているお客様が多数いらっしゃるようです。
その悩みの内容とは…
こちらです・・・。
年数が経つごとに大きく破断してきてしまい、補修するにもそこへ人が乗るだけで割れてしまうとった、とても脆い状態になってしまうのです。
また、アスベストという人体に悪影響を及ぼす薬品の混入も手伝って、より修理が手間どい費用がかさむ商材です。
では工事に取り掛かってまります。
谷部と呼ばれる箇所の破損したセキスイかわらUを取り除き、晴晴企画さんのファイバージャケットという商品を加工し、差し替えていきます。このファイバージャケットという商品。
セキスイかわらUの規格に合わせて近年製造されてきたもので、FRP素材でできており、とても軽くて強い商品です。
FRP素材といは船底に使用される材料で、非常に耐水性と耐久性のある材料です。
ベランダ部分の防水に使用することもあります。
こちらも同じようにファイバージャケットに差し替え、工事が完了です。
昭和後期の建築物や建材には、断熱性能や建材強度を高める目的でアスベストが使われていました。しかし、2006年からは使用や製造が禁止されています。
屋根材にもアスベスト含有製品があり、一部の古いセメント瓦の中にもアスベスト入りの製品があります。
アスベストが含まれているセメント瓦の葺き替え工事では、高額のアスベストの処分費用が発生します。
また、飛散する可能性があるので、専門業者による作業が必要になります。
予算計画には注意しないといけませんね。
ご心配ご相談お気軽にお問い合わせください。
最後に雨押え板金と壁との取り合い部のコーキング補強工事を行います。
変成シリコンコーキングを塗り込み作業終了です。
雨漏れの原因になる箇所になる場合があるので、皆様も2Fの窓からたまに点検されるとよいかもしれません。
屋根の点検も弊社「やねうち」までお気軽にお問い合わせください。
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