真岡市で増築工事の屋根葺き工事を行いました。
増築部分の屋根にゴムアスファルトルーフィング(防水シート)が張られた様子です。
壁止まりは水が入り込みやすい部分なので、ルーフィングを立ち上げて施工をします。
ルーフィング葺きが完了したら、次は屋根材を葺いていきます。
平葺きを行った様子です。
壁止まりに取付けているのは、雨押え板金という部位になります。
ルーフィングを立ち上げて施工するのと同じ理由で、壁部分は水が入り込みやすい部分となります。
この雨押え板金を取り付けることにより、壁の中を伝わる雨水を屋根の中へ侵入させないようにすることができます。
使用している屋根材は、日本製鉄(旧:日新製鋼)のタフワイド220という横葺きのガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛・シリコンを組み合わせたものにメッキを施したものです。
錆びにくく、耐久性・耐熱性が高いことから、近年では屋根材としても外壁材としても使用されることが多くなってきている材料です。
平葺きが終わると、最後は棟部分の施工です。
棟部分に少し隙間が空いているのは(写真左)、棟換気を採用しているためです。
棟換気とは屋根裏(小屋裏)の湿気や熱気を棟部から排出する換気システムのことで、ここに取付ける換気部材のことを換気棟と呼びます。
暖かい空気は上部に集まるので、屋根裏はどうしても熱がこもりやすい場所です。
その熱がそのまま屋根裏に留まってしまうと、結露してカビが生えたり、シロアリなどの害虫の発生源になり、構造木材の劣化を引き起こします。
そのため、棟換気があることで自然に熱気を外に出すことができるのです。
換気システムには、棟換気の他に妻換気や軒天換気などがあり、屋根形状や面積に合わせた換気システムが採用されます。
屋根葺きが完了した様子です。
今回は横葺きでしたが、縦葺き用のガルバリウム鋼板もあります。
カラーも豊富で、コロニアルの上からカバー工法で施工することも可能なので、リフォームの際にも使用されることが多くなってきました。
葺き替えや修理などを検討していて、ガルバリウム鋼板の屋根が気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社にご相談下さい。