強い雨が降る度に雨漏れがする、とご連絡をいただき雨漏れ修理のため大田原市に伺いました。
築40年以上経つセメント瓦のお宅です。
セメント瓦とは1970年代から1980年代に流行した和瓦の形を模したセメント製の屋根材のことです。
セメントでできた堅牢な建材のため、耐用年数が長いという特徴があります。しかし、耐用年数は約30年~40年と言われており、定期的なメンテナンスや塗装が必要な屋根材と言われます。
近年ではかなり需要が減ってしまい、入手も困難のため、修理に伴い不足した材料については、お客様に了承を得たうえで陶器製の瓦を代用します。
セメント瓦を外してみると、かなり細かなゴミ等吹き込んでおり、雨の侵入も目視出来ました。
また防水紙(ルーフィング)が痛んでいる様子も窺えます。
こちらから長年雨に晒されていたことが分かります。
まず傷んだ桟木、防水紙(ルーフィング)を撤去します。
既存の野地板が谷部分で集中的に傷んでおり、腐食していました。
今回は棟部から谷部まで野地板を切断撤去します。
新しい野地板・桟木・ルーフィングを施工します。
そして、今回の工事の要である捨て谷を加工し、施工します。
捨て谷を施工したら、新規瓦で不足分を補いながら瓦を納め、雨押え板金を施工し、修理工事は完了です。
雨が降る度に不安を抱えていたお客様もこれで一安心ですね。
お客様には今後も定期的な屋根のメンテナンスをお薦めいたしました。