屋根に積もった雪が崩れて、近隣の敷地に落ちるなど「落雪」と呼ばれる現象で悩んだ方は多いのではないでしょうか?
今回は、雪止金具だけでは不安というお客様におすすめの【スノーZ】後付け工事をご紹介させていただきます。
スノーZ(落雪防止ネット)
用途に合わせさまざまな種類・形があります。また、網目の通気で、雪解けが早くなります。
屋根材と積雪の間に取り付けることで落雪を防止し、屋根と落雪の間のスペースが広いので、落雪を防止することができます。瓦・スレート系の屋根・銅板屋根など全ての屋根に最適です。
お客様の建物北側は、近隣の方の私有地になっており、写真でもわかるように駐車スペース並びに車・人の通り道になっていました。
2階の屋根に積もった雪が落雪した場合を考えると大変危険なのが分かりますね。
※民法では(直接雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない)という規定があります。つまり建物から雪などを隣地に落としてはいけないということです。
「できるだけ隣の敷地には雪を落としたくない」というのがお客様の強いご意向でしたので。多少費用はかかりますが、安心を買えると思えば十分ご満足いただけるかと思います。
スノーZを設置するには、まず瓦を固定させなければなりません。
固定した瓦を元に戻し、雪止め瓦へステン針金で取付けていきます。
※補足になりますが、現在の瓦屋根標準設計・施工ガイドラインでは、瓦を釘やビスを用いて桟木に固定する「全数釘打ち」が推奨されています。
設置完了状況の写真です。
積雪のたびに不安を抱えられていたお客様もこれで一安心ですね。
近年、温暖化の影響もあり、気候の変化が激しくなっております。冬に向けて、突然の積雪など予想されますのでお早目の対策をおすすめいたします。