宇都宮市にゲリラ豪雨が降った際、玄関の天井に雨漏れがあったお宅がありました。
数十年過ごしてきて初めて雨漏れしてきたとのこと。
玄関上部にある屋根を調査してみますが、屋根に異常は見られず原因追求が難航しました。
調査を進めると、屋根からの雨漏れの可能性が薄くなってきたので、壁に原因があるのではないかと追及先を壁に向けます。
雨漏れ箇所より少し上部にこちらの竪樋があり、よく観察してみると、どうやら寄せますの部分から雨水が漏水していることに気づきました。
しかもなかなかの量が下方の竪樋を伝って下へ流れている様子。
その竪樋を固定しているデンデン（打ち込み金具）を見てみると…
お分かりになるでしょうか？
壁に打ち込むくさびの部分が壁に対して垂直になってしまっているのです。
実はこれだと今回の様に竪樋外側を水が伝った際、くさびを通して壁内に雨水が流れ込んでしまうのです。
赤線で印をしたように、水平のくさびを斜め上に向けて打ち直しました。
これで次に竪樋を水が伝っても壁内に雨水が侵入することがなくなります。
くさびが壁に打ち込んである箇所と、その壁沿いの上部。さらにはデンデン上部の竪樋にシリコンボンドで雨水が流れてくるのを阻止するように塗ります。
これで今後のゲリラ豪雨にも耐え、雨漏れを防ぐことが出来ます。
しかしこんな小さな穴からあんなに雨が入るとは…
近年の異常気象の脅威に震撼するばかりです。
