台風や横殴りの雨風があったあと、弊社へ雨漏れの不具合でご連絡頂くおよそ半分が外壁からの雨水侵入が原因となります。
雨漏れは屋根から発生するイメージが強いですが、実際には外壁からも雨漏りは発生します。
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの調査によると、戸建住宅における相談件数の多い不具合事象の第一位が外壁のひび割れ・雨漏りという結果も出ていて、外壁からの雨漏りは決して珍しいものではありません。
しかし、屋根からの雨漏りも、外壁からの雨漏りも、同じ雨漏り違いはありません。雨水の浸入する箇所が異なるだけで、住まいに雨漏り被害をもたらすという意味では同じと言えます。
下記の事例は、主に屋根と壁の取り合い箇所から雨漏りが発生するメカニズムをはじめ、修繕方法を段階的に説明しています。
外壁からの雨漏りにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
1.通常の雨では雨漏れしないが、台風時にのみ雨漏れする
モルタル壁と瓦屋根の取り合い部です。
調査の為に瓦を剥がした際、雨水が流れた跡がありました。
3.サッシの周辺のルーフィング(防水下葺材)が壁際で、既定の
高さまで立上げ処理がされていなかった事が雨漏れを防ぎ
きれなかった要因でした。
5.壁際から侵入した雨水が屋根にまわった際、屋根からの
雨漏れを防ぐために、既存ルーフィングの上に新規ルー
フィングを増し葺きし、水抜桟木を施工した様子です。
7.壁際の防水処理と瓦葺き復旧が完了した様子です。
2.モルタル壁の一部と取り合いの瓦を解体した様子です。
今回はモルタル壁とサッシ(窓)との隙間から雨水が侵入し、
下位にある屋根面まで漏水したものと思われます。
4.ルーフィングで十分な高さまで立上げ、サッシ廻りには
防水テープとシリコンボンドにて念入りに防水処理を行い
ました。
6.壁際の平瓦を南蛮漆喰を使用し、勾配を調整しながら
納め直している様子です。この勾配が緩いと雨漏れの
要因となります。
8.モルタル壁を仕上げ直して工事は完了です。
1.こちらも通常の雨では雨漏れしないが、台風時にのみ雨漏れ
するALC壁と板金屋根の取り合い部です。新築当初から
雨漏れしていたようです。
3.壁内部の防水シートを増し張りしている様子です。
板金屋根軒先が特に雨漏れし易い箇所なので、特に念入りに
施工しました。
5.壁際の屋根工事が完了したら、壁内部の防水シートを整えて
外壁再施工の準備をします。
2.ALC壁を区切りのよい箇所で剥がし、雨漏れしている箇所を
露わにした様子です。壁内の排水処理をする為の処置がされて
いませんでした。
4.ここが今回の工事の重要なポイントです。板金屋根の軒先
(排水箇所)に壁内に雨水が侵入しないように、予め加工した
水切を取り付けます。
6.外壁を施工し、塗装まで終わった様子です。
工事はこれで完了です。
屋根工事専門店 やねうち
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